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emotional ~アイドルを救え~(ネタバレ)

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ぱぱvipさんのクトゥルフ神話TRPGセッション「emotional ~アイドルを救え~」を観た感想を書きます。ネタバレです。

 

セッションは、初めてのアリーナライブを夜に控えたアイドル”大山田やゆよ”から相談を受けるところから始まる。”やゆよ”は有名な占い師からライブを中止するよう警告を受けていた。探索者たちは未来が見えるという占い師のもとへ向かい、真偽を確かめようとする。

 

このシナリオはタイムリープを繰り返しながら謎の真相に迫り、惨事を回避するルートを模索する構成となっています。

 

ライブ会場で神話生物の召喚に遭遇した探索者たちは占い師の言葉に従い謎の白い粉を飲みます。すると探索者たちはセッション冒頭の”大山田やゆよ”から相談を受けている場面に戻っています。その際の探索者たちの当惑ぶりは楽しく、タイムリープものにおける初回の巻き戻りはやはり見せ場なんだなと思いました。

 

“やゆよ”は困惑する探索者を前に「アリーナ公演中止なんてありえないっしょ」と以前とまったく同じ調子で話してきます。たけっちさん演じる地下アイドル”みかみか”は「あ、あ、アリーナだけに有り得ない..」とつぶやきます。”やゆよ”も”みかみか”も前回と同じ台詞を言っているのに、タイムリープしてきた”みかみか”の言葉には困惑がにじみます。”みかみか”を演じたたけっちさんはこのセッションで恐れ知らずのロールが炸裂していましたが、ここの”やゆよ”と”みかみか”の対比が表れるロールが一番印象に残っています。

 

面白かったのは、タイムリープを繰り返していくなかで作業感が出て来るところでした。3回目の”やゆよ”の相談シーンを「はいはい助ける助ける」とすっ飛ばしていく場面には、「まどマギ」や細田版「時かけ」で、何周目かの巻き戻りにもう驚きもせず、さっさと行動に移るほむらちゃんや真琴のことを思い出しました。

 

シナリオの構造上、情報が集まりストーリーが展開していくのは一度タイムリープを展開してから、という点が難しくて、どうしてもタイムリープ前の序盤では物語の全容が掴めず、探索者たちの「これどうしよう」という感じが出てくるのですが、今回のプレイヤー陣が芸達者過ぎて、何も起こらないなら自分たちで起こしてしまおうとする展開には笑いました。

 

あとクトゥルフ神話TRPGには圧倒的な絶望や根源的恐怖の要素が微かにでも入っていて欲しい派の僕としては、目撃しただけで1d6/1d20のSAN値が吹っ飛び、容赦なく人の身体を引きちぎる神話生物の登場は嬉しかったです。


2015年5月に2度に渡って行われた「キラメキラリ」というセッションの改訂版(?)が今回の「emotional ~アイドルを救え~」です。前回のセッションを観ていても十分に今回のシナリオを楽しむことが出来ましたので、未見の方はぜひ。

 

 

emotional ~アイドルを救え~

2017/04/23

GM、シナリオ ぱぱ☆vip

プレイヤー 高幡、たけぉ、たけっち、夢咲刻夜 

(チェッカーTRPGまとめ)より